上野倶楽部

BLOG

学生の取材NOTE

【上野に残った最後のお寺】勝負の神様・摩利支天徳大寺の説得力!

一番大事な勝負の時、あなたは何にお祈りをしていますか?
心に決めた祈り先がないなら、あらゆる災害や戦災を乗り越えて今も上野に鎮座する最後のお寺、摩利支天徳大寺をオススメさせてください!

にぎやかなアメ横を、時を越えて守り続けてきた徳大寺。
その歴史と、今なお商店街を支える思いに迫ります。

摩利支天徳大寺が上野で建てられたのは、江戸時代初期の寛永年間(1624年-1645年)とのこと。その歴史は実に400年近くになります。

そこからずっとあり続けていることが、いかに凄いことか、少し振り返ってみましょう。

もともと江戸時代の終わりに、台東区の上野にはお寺7か所と神社1か所がありました。
しかし、これまでの様々な災いがやってきました。
まさに戦場になったのが、幕末の戊辰戦争。
そして東京の大部分が消失した、関東大震災。
さらに、太平洋戦争の中で東京を襲った大空襲。

今日まで残ったお寺・神社は、徳大寺のみなのです。
特に、祀られている摩利支天像は、聖徳太子が彫ったと言われています。
お寺の本堂が二度焼失していながら、摩利支天像は燃えずに残り、お寺も危機を乗り越えて、今まで続いています。

その御利益は、「災いから先回りして取り除き、勝利の開運・必勝の方向へ導くこと」。
これ以上の説得力があるでしょうか?

にぎやかな上野の商店街と共に在り続けてきたのも、徳大寺の特徴です。
明治時代からは特に、毎月亥の日に「ゐの市」として多くの露店が並び、大変な賑わいを見せてきました。
今もアメ横の真ん中で見守る、上野の活気をずっと支えてきた立役者なのです。

そして今、コロナ禍で大きな影響を受けている上野の商店街。
上野のパワーを取り戻すために立ち上がったのが、「上野ゐの市」です。戦前まで催されていたゐの市から、実に75年ぶりの復活です。

上野を守り続けてきた摩利支天徳大寺の力で、きっとにぎわいが戻るはず。
そのご利益の力を、皆さんもぜひ受け取りに来てください!もちろん何かに悩みを抱えている方は参拝に、お寺の方とお話がしたい!という方もぜひ気軽に摩利支天徳大寺を訪れてみてください!

【上野のごちそう】しゃぶしゃぶ「鉢の木」の贅沢な食のひとときを直撃!

日本人が愛して止まない肉料理と言えば、すき焼きとしゃぶしゃぶですよね。
50年前の創業から今まで、上野でごちそうを作り、笑顔を咲かし続けてきたのが、「鉢の木」さんです。
料理にこだわるだけでなく、お店の外装内装から、とっておきのお肉を囲むにぴったりなお店を、上野倶楽部学生メンバーで取材してきました。
そのおもてなしの思いを知れば、きっとあなたも食べに行きたくなります!

鉢の木さんが提供してくれるのは、「今日は特別!」というごちそうです。

美味しいものが溢れている世の中ですが、ファストフードの手軽で素早い美味しさとは全く別。
ゆっくり時間をかけて、誰かと一緒に食べるからこそ特別になる。それが50年前から上野で作り続けてきた、鍋の肉料理です。

自分の好きなタイミングで、好きな火加減で味わうすき焼きとしゃぶしゃぶ。
信頼できる長い付き合いのお肉屋さんから仕入れているからこそ、安心してアレンジしてもらえます。もちろんお肉の味もこだわり抜いて提供しています。

合わせて鉢の木さんがこだわってきたのが、食べる空間づくりです。
二方向から入れる入り口は、構造から和風に統一されています。木の温かみのある内装に、ゆったりくつろげる掘りごたつ。3階には純和風の完全個室を完備しています。

他人を気にせず、身内だけでゆっくりできる空間があってこそ、安心して存分に味わうことができる。
つい急いで食べてしまう日常の食事とは一線を画した、「特別なごちそうのための空間づくり」が徹底されたお店です。

学生にはちょっと敷居が高いかなと思ったのですが、ランチは900円からととっても良心的。
実際に食べさせていただきました。
柔らかいお肉は、口に入れた瞬間、自然と笑顔になってしまう満足感。オリジナルのピリ辛のゴマだれも最高でした。

お店の名前は、能楽の演目「はちのき」から来ています。

おもてなしの心 大事にしていた木を燃やすことで新しい世界が開かれる

徹底されたおもてなしの心があるからこその満足感。これこそが日本のごちそうだ、と感じました。

忙しい日常から少し離れて、自分をねぎらいたいときに、ぜひとも足を運んでみてください!

「茶の文化をコロナから守れ!」超老舗のお茶専門店・君野園が信じる、お茶の本当の魅力

急須でお茶、飲んだことありますか?
もしかしてそもそも読めない……?
急須(きゅうす)はお茶を飲むための道具です。さすがに見たことはありますよね。
お湯を沸かして、茶葉を入れた急須に注いで、お茶の味をゆっくり楽しむ。それが日本人がずっと楽しんできたお茶の文化です。
時代が変わっていく中で、それでもお茶の文化を守り続けている、上野のお茶の専門店「君野園」さんに、上野倶楽部学生メンバーで取材してきました。
私たちはお茶の美味しさを、まだ全然知らないのかもしれません!

「茶の君野園」さんは、戦前からのお茶の専門店です。
始まりは大正時代まで遡るという超老舗。一度戦災でお店が焼けてしまった後、上野に移動してきました。上野に来てからだけでも、今年でなんと75年目。ものすごい歴史を越えてきています。

しかし今、これまでにない苦闘を強いられているそうです。
ペットボトルでお茶を飲むのが当たり前になって、家で使うのもお茶パックだったりすると、急須を使ってゆっくりお茶を飲む機会が減っている。若い世代では、急須で飲んだことがない人もいる。
そこにやってきたのが、コロナ感染症です。
これまで売上の半分を支えていたのは、実は上野に来る外国人観光客でした。日本に来たお土産として持ち帰り、楽しんでくれていた茶の文化を、渡すことができなくなってしまいました。
さらに、感染対策が叫ばれる中、本物のお茶の楽しみを、お店で体験してもらうことすら難しくなりました。

それでも、君野園さんは諦めていません。本当の魅力が伝われば、お茶の文化が無くなることはない。それは、自分で急須から注ぐお茶こそ、何よりも美味しいということ。それだけお茶の魅力を信じているのです。
オススメの一品として紹介いただいたのは、オリジナルのお茶「とろり茶」です。
関東の人の好みに合わせた濃いめのお茶で、しかも忙しい人のために短時間で入れられるように工夫されています。
こだわりの入れ方も実演していただき、深みがあるのに苦くなく柔らかい味を堪能させていただきました。

店内は、お茶を知り尽くした君野園さんならではの商品がズラリと並びます。
日本各地の食文化や、お客さんそれぞれの好みに合わせて、何百種類の茶葉から選んだ、一流のお茶を提案してくれます。

さらに、奥にはなんとエスカレーターがあります。
2階にずらりと並ぶのは、たくさんの茶器。

お茶の文化がいかに深いか、そして君野園さんがお茶をいかに知り尽くしているか、圧倒される取材になりました。
「若い世代にもっとお茶の魅力を知って欲しい」という君野園さん。もっと美味しく飲むための秘訣をさらに教えていただけるとのこと! 

皆さんも是非、「茶の君野園」で、知られざる日本文化の深みを覗いてみませんか?

2022年4月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  
カテゴリー